【開催レポート】オンライン絵本読書会『ぼくを探しに』

今回は、コロナウィルスの影響もあり、Zoomというアプリを使用してのオンライン開催でした。課題本形式で行い、『ぼくを探しに』という絵本を読み、みなさんで話し合いました。参加者は5名です。


この絵本は、シンプルな線とキャラクターによって描かれた、一見単純なストーリーですが、繰り返し読むと、様々なイメージや考えが触発される大人も楽しめる絵本になっています。

まず、「主人公の「ぼく」が探すかけらが何を表しているか気になった」、という疑問が多く挙がったので、それについて意見を述べ合いました。「夢や目標(やりたいこと)」「異性」「社会的なステータス」などの意見が挙がり、作者自身も色んな解釈ができるように書いている、という意見にまとまりました。


また、最後の「なるほど、つまりそういうわけだったのか」という言葉についても考えを出し合いました。ここは、かけらのあるぼくがまるになったあとに立ち止まるシーンで、「生きがいとか目標は、探している間が一番楽しい」「実は過程こそが大事なのではないか」という意見が挙がりました。


主催者が印象に残ったのは「かけらのあるぼく」と「まるになったぼく」の違いは、スピードではないか、という意見でした。「まるになったぼく」はスピードがあるので、道端にある小さな幸せに気づくことができないのかもしれません。


また、さいごに地面だけ描かれて、他に何も描かれないシーンがありますが、喪失感を表している、という意見もありました。あと、「十牛図」(禅で悟りにいたる十の段階のこと)との共通点を指摘する方もいました。


時間を置いて読むと様々な発見があるかもしれません。ご参加いただいた方々、本当にありがとうございました。ただ、読書会好きの主催者としてはやはりリアルの場でやりたかったかなあと思いました(笑)