【開催レポート】オンライン映画鑑賞会『天気の子』

部活「映画会」発足後、はじめてのイベント、オンライン映画鑑賞会『天気の子』を開催しました。


映画鑑賞後、すぐに感想を誰かに話せる、というコンセプトで、イベント全体としては4時間の長丁場でした。それもあってか少人数となりましたが、対話セッションでは様々な話題があがりました。



(これより先は『天気の子』のネタバレがあります。)


まず、新海 誠監督の前作『君の名は。』と比べた感想がありました。『君の名は。』は、ロマンス中心で、エンタメ性が高いけど、『天気の子』は、主人公の高校生、帆高(ほだか)の独立志向が特徴的で、社会批判ととれる面があり、賛否両論ありそうだと。


帆高の家出にはじまり、警察に抵抗したり、最後に帆高は、東京の災害と引きかえにヒロイン、陽菜(ひな)の命を選択します。


帆高の選択には、「最大多数の幸福より個人の幸福をとった」、という指摘がありました。この災害と陽菜の命のトレードオフの関係は、一部の人しか知りません。「社会全体が知っていたら選択が変わったかもしれない」という意見もありました。


帆高のキャラクターについては、「感情を重視するのが人間らしい」、「あそこまで人を大事にできるのはすごい」、といった意見があがりました。「子供だから許される」という意見もありましたが、対立する相手には対話ではなく、暴力を使ってでも信念をつらぬく姿勢には、個人的に意外性と新鮮さを感じました。


陽菜については、「陽菜が帆高に恋心を持っていたかどうか、持っていたとしても理由がわからなかった」、という疑問が上がりました。これに対しては、帆高が「雨を晴れにできる陽菜の能力の意味を、人の役に立てる方法を、見つけてくれた人」、「自分が生きることを選んでくれた人」という意見があがりました。


この帆高と陽菜の描かれ方の違いに関して、「男性のために描かれている映画かもしれない」、という指摘もありました。今回、参加者はみな男性だったため、女性の感想も聞きたかったなと思いました。あと、「家族や、日常的な細かいことが描かれていない」、といった指摘も興味深かったです。


主催として、「参加者が、作品についてどんな影響を受けたか」に関心があり、「大人は、社会通念とか論理とかを重視しがちだけど、情熱に向かって進むことも大事だと思った」といった意見がでました。


個人的にも、鑑賞直後の高ぶりの中、誰かに自分の思いを話すことは、記憶に残りやすい感覚がありました。多くの方に参加してほしい、また企画したいイベントになりました。


参加者の方々、ありがとうございました。